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13時13分、区間4726列車が定刻通りに入線してきた。

当初予定していたが運休であった区間4724列車は瑞芳駅始発であり、そのためにここで降りたのだが、この区間4726列車は八堵駅始発なため、一時間待たされた上に座ることが出来ないという、二重苦であった。

ところで、瑞芳駅での一時間は決してつらいばかりではなかった。というのも、貨物列車に遭遇したのである。


台湾に貨物列車があったなんてね(失礼

貨物専用線があるので、確かに貨物列車は存在するのだろうけれど、道路もかなり発展してきた上に島自体も狭いので、遭遇するほども走っていないのではないかと思っていました。

その後、暫し平渓線の旅を楽しみ、13時43分、定刻通りに十分駅に到着しました。

駅員さんが持っているのはタブレットですね。十分駅は列車交換駅で、と言ってもこの日は本数が少なく、行き違いは見られませんでしたが、十分までの区間列車もあるので、普段から有効活用されています。ここから先、終点の菁桐駅まで一閉塞だったと思います。

十分駅界隈は商店の軒先を列車が掠めながら走ることで有名で、線路が十分の町(といっても炭鉱が閉鎖されてしまい村と言っても良さそうだが)の中心を横切っています。

よく観光ガイドブックに”併用軌道”と書かれていたりしますが、ウソです。いえ、昔は併用軌道ライクな路線で、イメージするなら熊本電鉄のそれですね。でも今や両側にコンクリート製のブロックが配置されていて、とてもじゃないけど併用軌道とは呼べない状況です。ただ、ブロックも隙間を空けて配置されていて、軌道内進入禁止の看板が立てられている割に、観光客も現地の商店主も平気で軌道上に出て、天灯というランタンを飛ばしていました。



「地球の歩き方 台湾」にも「地球の歩き方 台北」にも掲載されていて日本人にも人気があるらしく、かなりの人出でした。私は基本的にこのような”人気のローカル線”などというものに興味は抱かないのですが、なにせ言葉の通じない台湾での初めての旅行ですから、このような路線の安心感を優先しました。

予想したとおり、日本人観光客が1割ほどを占めており、そこかしこから日本語が聞こえてきました。周囲は中国語、宿泊先に帰っても英語ですから、石川啄木の心持ちです。

ふるさとの訛なつかし

    停車場の人ごみの中に

     そを聴きにゆく
それで、この街では先に書いたとおり、天灯と呼ばれるランタンを飛ばすのが有名らしいのですが、私はそれに興味がなく(100元とかで観光客も願いを書いて飛ばすことが出来るみたい)、そそくさと炭礦跡のミュージアムへ向かいました。

 道路建設の最中だが、真ん中左側に見える如何にも鉱山な建物
 こ、これは!!引き込み線をそのまま舗装しましたって感じのヒビ
 このクロッシング部は間違いない・・・

はい、引き込み線は駅から歩いて5分ほどのところにありました。現役時代の話が「忘れえぬ駅・平渓線十分。 - 編集長敬白アーカイブ」に掲載されています。


そして、新平渓煤礦博物館という炭礦ミュージアムに行きました。

目の前の小屋で入場料を支払うと10分待てと言われました。素直に座って待っていると一台の緑色の乗用車がやってきて、受付のお姉さんはこれに乗れと。

噂に聞いていた送迎バスらしいです。10分ほど乗って行くと博物館に到着。中に入ると幼稚園児たち(?)が沢山いました。

スタッフがやってきて「コンニチワ」と言われ、「こんにちは」と返すと日本語でガイドしてくれました。
展示が全て中国語表記で一部が英語併記なだけで、日本語による案内が無いための配慮だそうです。とっても親切にして頂きました。

 これ、見た感じ中国語と英語による展示じゃろ?
でも、展示品に近寄ってみると
 こうじゃ!!

はい、展示品の大半がMade in Japanでした。ほかにも


遠目に見ると外国人である私には不向きな展示ですが、近寄ってみると日本製!

なんとも奇妙なものです。この博物館に居たのは大半が中国人で周囲で話されている言語も中国語。そして案内書き・説明書きも中国語で一部が英語で書かれているだけ。完全に外国な感じなのに、当の展示品は日本製で日本語による取扱説明書・取扱い上の注意が付いていて、パラレルワールドにでも迷い込んだかのような、とっても奇妙な体験でした。
体験坑道なるものに案内されたのですが、これがびっくりするほど暑く、それに暗くて狭いので、往生しました。本当の坑道はもっと狭くて暑くて、酸素も少ないんだと説明されましたが、これでも私は耐えられません。




それで、この博物館の一番の名物がこのトロッコ列車。坑道には入らず、平地を選炭場ばで運ぶ軌道を走るのですが、これに乗ります。

私は目で楽しみたいので、写真は撮りそこねましたが、本当に楽しいトロッコで日本ではこんな体験はできません。たぶん、安全上の理由から運行停止にされます。

トロッコの旅を終えると、先ほどの子どもたちが天灯を飛ばしていました。しかし、飛ばしているメンバーの中に送迎バスの運転手・・・。



ガイドのお兄さんは「シャトルバスはあっちから発車します」と言っていたのに、これではいつになったら発車するのか見当もつきません。
他の観光客たちも困り果てたようで、私を含めた総勢5人がイスに並んで座り、天灯をあげるのをじっと観察していました。
10分ほど待っていると運転手さんも気づいたようで、慌ててこちらにやっtけいて、中国語でなにやら一言述べて車の方へ向かいました。付いていくとそのままドアを開けてくれ、乗るとすぐに発車しました。
十分駅に戻ってくると、すでに随分疲れていたので、帰ろうかとも思ったのですが、せっかく平渓線もここまで乗ったのだし、終点の菁桐駅まで行かなきゃ勿体無いという気持ちもあり、菁桐駅まで行くことにしました。

十分駅で菁桐駅までのキップを買い、列車を待っていると10分もせずに入線。区間4732列車に乗車して一路菁桐駅へ。菁桐駅では15分折り返しなため、ちょっと駅前に出てみる。

台北までは菁桐駅からバスに乗ればいいと聞いたが、バス停に行った所でどうやってバスに乗るのかもわからないし、いつ来るかの時刻表なんてものは台湾のバスには存在しないので、帰りも列車を使うことにしました。

駅に戻ると、まずキップを買わなければなりませんが・・・、自動券売機が無い!!!

自動券売機も有人窓口も無い!!!!

そのまま列車に乗っていいのだろうか、しかし欧州ではキップを持たずに列車に乗れば有無を言わさず高額の罰金を取られるのだし、知らない異国で酷い目に逢いたくないし、どうしよう・・・、と焦っていたところに駅員らしき人が。

時刻表を指さしながら「チケット!きっぷ!」と連呼していたところ(注釈:私は「ニーハオ・シェーシェー・ザイチェン・チャオ」以外の中国語は知りません)、親切な駅員さんは私のために車内で使うような補充券の発券をするための端末を使って八堵駅までの乗車券を発見してくれました。この駅員さん、胸に100系新幹線のピンバッジを付けていたし、親切だったので、すごく好きになりました。ま、言葉は一切通じないんですけどね^^;



帰りの列車は疲れて半分くらい寝ていました。というのも、ロングシートの車内は初めはそこそこ、十分駅からかなり混雑して通勤電車みたいになっちゃったので、落ち着いて車窓も見られません。車窓は素晴らしい絶景なのですが、残念ながら疲労感が車窓を観る気力を削いでしまいました。

私が乗っていた列車は4分ほど遅延して瑞芳駅に到着しました。本来ここで7分停車し、その間に本線の区間4193列車が接続した上に先発するはずです。

不安になりながらもみんな降りたので、私もこの瑞芳駅で降りて見ることにしました。すると、例の区間4193列車は7分遅れの表示、私の乗っていた平渓線の列車が先発していきました。どのみち私の切符は八堵駅まで。それ以上乗って精算してもいいのですが、ここはやはりなるべく多くの車両に乗ってみたいわけで、八堵駅からは自強号に乗ろうと考えているため、八堵駅で降りる必要があります。精算が面倒だし、中国語わからないので、なるべく精算はしたくありませんでした。

つまり何が言いたいのかというと、平渓線列車にそのまま乗っておけばよかったと後悔してたのです。

八堵駅に到着し、19分後の自強147号を待ちます。この間に改札を出て、新たに切符を買い直さなければなりませんが、時間も充分あります。



八堵駅の基隆方面に直通するホームはかさ上げがなされ、真っ白でした。



ホームの端っこが削り取られ、下に敷いたシートでそのカスを受けています。もしかして、普悠瑪号という新型特急の為に削っているのかなぁとか思いながらも、結局なぜかはよくわからずじまいでした。基隆駅方面には現在は未だ普悠瑪号は直通していませんが、将来的には直通することもあるでしょうし、そのような工事の可能性も有り得ます。詳しい人が居ればいいのですが・・・。

さて、自強147列車に乗って台北駅を目指します。ですが、台湾では液晶式じゃない自動券売機で切符を買うと「無座票」と言って座席指定のない、日本で言う「立席特急券」みたいなのになっちゃいます。まあコレだと列車に乗り遅れても次の列車に乗ればいいし、席が空いていれば勝手に座っていいので、かなり気楽な切符なのですが、同じ値段を出すのであれば、時間もあることですし、指定券を取ってみたいわけですね。

持っていたノートに日付、列車番号、乗車駅と下車駅、人数(全票1人)を記入して窓口で見せたところ、無事指定券が!!

しかし、指定された座席に行ってみると、通路側。確かに30分ちょいのショートトリップですが、始終窓側に客は来ませんでしたし、窓側を指定してほしいものです。

台北に到着後、大学の先輩と落ち合い、ディナーをご一緒することに。



北京ダックをご馳走になりました。一人あたりスープなども込で2000円ちょっと。やはり物価の安さには驚かされます。
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