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いきなりだが、みなさんは目の前に山があって、その山は峠越えの道とアップアウンの無い回り道の2つがついていたとすればどうするだろうか。

もちろん、どちらも同じぐらいの労力になることが予想される。ただ、時間的には峠道のほうが有利だが、体力的には回り道の方が有利であるというような、微妙な状況である。


私はここでトンネルを掘るという捻くれた回答を期待している。


いやこんなことはどうでもいい。トンネル趣味の話がしたいだけで、ちょっとオシャレに哲学的な問いかけをしようとして失敗した。


私は最近トンネルがマイブームである。トンネルというのはあの、山に付いているトンネルである。

先ほどの質問に戻ると、なぜそのような回答を期待するのかということだが、トンネル建設の経済性についても考えたい。確かにトンネル掘削には莫大な予算・労力が必要となる。だからトンネルなんて掘削しないで峠越えや迂回をすることで山の存在に対処してきた。トンネル掘削は一見非常に遠回りな手段であるように見える。

しかし、である。トンネルを掘削することによる経済効果というものまで考えるとトンネルというのは無駄なものではないのである。このことについては明治時代まで気づかれなかったようである。もちろん技術が未熟だったせいでもあるが。


この、従来は著しい遠回りをするか、天候に悩まされながら苦労して峠越えをするしか無かった山に対して、天候に悩まされることなく、最も近い直線状にアップダウンなしで移動できるようにする、それがトンネルである。


だが、私がトンネルに惹かれるのは冒頭から今までの事柄では無い。

トンネルの掘削には様々な困難がつきまとう。異常出水であったり膨圧であったり破砕帯であったり色々であるが、そのたびにトンネル技術者や現場の作業員たちは苦労することになる。最近はNATM工法が主流で掘削作業も随分システマティックになり、昔ほど苦労することは無いとしても、それでも北陸新幹線の飯山トンネルなど今での時々大変なトンネル掘削現場は現れるのである。

ところで、これらの建設上の困難は素人目にわかるだろうか。橋梁の場合は簡単である。明石海峡大橋などを想像するとよいが、橋梁架橋の困難さは素人でも見ればそれなりに直観的に理解できる。しかしトンネルはどうであろうか。

トンネルというものは一度完成してしまうと坑口の外見も内部の壁面の見た目も一緒である。どのトンネルも金太郎飴のように同じようなルックスになるわけです。

この“縁の下の力持ち”感に惹かれるのです。一見どれも同じようなトンネル壁面を見つめながら、このトンネルの掘削にはどのような苦労があったのだろうか、どのような工夫を施したのであろうか、などと想像すると日が暮れてしまいそうである。さらには地元の図書館に置かれている工事誌などを紐解いて情報を蒐集する。そうすると更に興味が湧き、再びトンネルへ赴くことになる。そうしてそのトンネルに対して、強い親近感と愛着を抱くことになる。

このようなトンネルが私は大好きである。しかし、私はトンネル工学へ進む気は無いので、あくまで趣味に留めておくまでである。
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